他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. 昭和期の港に光、港湾労働者撮影の未発表写真が山下ふ頭の事務所で見つかる/神奈川

昭和期の港に光、港湾労働者撮影の未発表写真が山下ふ頭の事務所で見つかる/神奈川

神奈川新聞 | 2011年7月21日(木) 13:22

山下ふ頭6号で行われた南米産バナナの荷役作業=1963年撮影
山下ふ頭6号で行われた南米産バナナの荷役作業=1963年撮影

船内クレーンでつり上げられる牛やバナナ―。活気あふれる戦後復興期以降の横浜港を写した大量の写真が、横浜市中区の山下ふ頭にある事務所で見つかった。撮影したのは港湾労働者。同僚たちの荷役作業の様子を中心に写したもので、いずれも未発表という。

さまざまな形をした貨物船やはしけでの荷役作業の様子は、ポケットサイズのカメラや蛇腹カメラなどで撮影したという。撮影者の男性(73)によると、「バナナは半冷凍で南米から運ばれ、冬眠中のヘビが紛れこんでいたことがあった」とのエピソードも。

当時の写真を初めて見た京浜船貨整備(横浜市中区)社長の木村劭(つとむ)さん(71)は「若いころは夏場は水と塩を口に含んで働き、熱中症知らずだった。大きな網状の雑貨畚(もっこ)を使うなど、荷役の様子が丁寧に撮影されていて懐かしい」と話す。

折しも、1963(昭和38)年の横浜港を舞台にしたスタジオジブリの新作「コクリコ坂から」の公開が始まったばかり。昭和期の横浜港に関心が高まる中、撮影者は将来、写真集にして公表するという。

【】


早朝に足船でブイ係留の作業船に向かう。奥は県庁本庁舎=1952年撮影
早朝に足船でブイ係留の作業船に向かう。奥は県庁本庁舎=1952年撮影
 
 

熱中症に関するその他のニュース

に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング