川崎市と東京都は1日、国から金融・財政支援を受けられる「都市再生緊急整備地域」と「特定都市再生緊急整備地域」に指定されている「川崎殿町・大師河原地域」の区域拡大を国に申し出た。多摩川対岸の羽田空港跡地と両岸を結ぶ連絡道路の追加指定を求めた。
世界的な成長戦略拠点を形成する上で殿町地区と羽田空港跡地地区の連携を図るのが狙いで年内にも政令公布される見通し。全国63地域が指定されているが、都道府県をまたぐケースは全国初となるという。
緊急整備地域の中で特に有効な地域が特定地域として指定される。殿町3丁目地区(キングスカイフロント)を中心とする特定地域は43ヘクタールから66ヘクタールに拡大する見通し。
市が区域拡大で期待するのは連絡道路整備への国の支援。橋の整備費は川崎市と都が折半し、橋までの取り付け道路は川崎市側は市、都側は国土交通省航空局が整備する。区域指定を受けると、事業費の2分の1の国庫補助を受けられる。