神奈川フィルハーモニー管弦楽団(平野裕理事長)は常任指揮者・金聖響さん(40)の2012年3月末までの契約期限を、13年3月末まで延長すると発表した。同楽団では「観客の動員数も増えて貢献度は高い。さらに継続し、音づくりを進めていく必要があると判断した」と話している。
09年4月、神奈川フィルの第4代常任指揮者に就任。同楽団が創立40周年を迎えた今年5月の記念演奏会ではマーラーの交響曲第2番「復活」を指揮。本年度のシリーズでもマーラーの交響曲に取り組み、独自の響きを生みだして人気を集めている。
金さんは大阪府に生まれ、14歳で渡米。1998年、若手指揮者の登竜門である「ニコライ・マルコ国際指揮者コンクール」で優勝した。10、11年シーズンからベルギー・フランダース交響楽団の首席指揮者としても活躍しているほか、国内外オーケストラとの共演も数多い。
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