他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. 8メートルの巨大松明が完成 8日に座間から福島の祭りに参加

8メートルの巨大松明が完成 8日に座間から福島の祭りに参加

神奈川新聞 | 2014年11月5日(水) 03:00

完成した巨大松明=座間市内
完成した巨大松明=座間市内

友好交流都市である福島県須賀川市で8日に開かれる「須賀川松明(たいまつ)あかし」に参加する、座間市の松明が完成した。高さ約8メートル、直径約1・3メートル、重さ約1トンの巨大なものだ。松明を作った市民グループは「市民レベルの友好を深めたい」と点火を心待ちにしている。

松明あかしは戦国武将・伊達政宗に攻め落とされた須賀川城の戦死者を、松明を燃やして弔ったことから始まったとされ、約420年の歴史を持つ。「日本三大火祭り」の一つに数えられており、毎年10万を超える見物人が集まる。

須賀川市は東日本大震災の際、千軒を超える家屋倒壊とダム決壊で10人が死亡。それまでは地元の中学校や企業、町内会で祭りの巨大松明を作っていたが、震災で参加グループが激減した。

そのため、2012年に同市で松明作りを手伝ったことがあった座間青年会議所の会員やOBを中心とした15人が「座間あかまつ会」を結成し、参加を申し出た。座間市からの参加は昨年に続き2回目となる。

税理士で同会長の浜野真一さん(43)は昨年、燃え盛る巨大松明を見て「雄々しく気分が高揚した。須賀川市民にも『遠くから、よく持ってきてくれた』と感謝され、とてもうれしかった」と振り返る。

今年は10月上旬から材料集めを開始。竹で作った枠組みにカヤを詰め、周囲をゴザで覆った。縄飾りを施し、同26日に完成した。11月1日に須賀川市に運び込み、同8日に会員や家族ら15人が現地入りし、祭りに参加する。

祭りは会場の広さから、巨大松明の本数に限りがある。復興が進むにつれ祭りに戻ってくる地元グループも増えてきたため、来年以降の座間市からの参加は難しいという。浜野さんは「最後の参加になるかもしれないが、市民同士の絆がさらに深まるように、貢献したい」と意気込んでいる。

【神奈川新聞】

 
 

友好交流都市に関するその他のニュース

に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング