昔ながらの町並みを散策しながら楽しんでもらおうと、箱根町宮ノ下の商店街で「宮ノ下さんぽ」と題したスタンプラリーなどのイベントが催されている。4回目となる今回は、明治~昭和に写した町の写真を当時の撮影地近くに展示する企画が盛り込まれ、観光客だけでなく地元の人も楽しめるという。31日まで。
箱根宮ノ下商店会などの主催。イラストマップを見ながら同商店会に加盟する飲食店や温泉、木工品店など約40店舗を巡り、スタンプを集める。スタンプ設置店は公表されておらず、歩きながら軒先にマークがある店を探す仕組み。5個集めると、手拭いなどのオリジナルグッズがもらえる。
宮ノ下は明治時代から、富士屋ホテルなどを中心にリゾート地として栄えた地域で、有形文化財登録されている同ホテル本館など歴史ある建築物が残る。同商店会の会長で、今回展示された写真の多くを提供した「嶋写真店」の嶋幸嗣さん(52)は「昔の町を知る人は、きっと懐かしく感じるでしょう」という。
同商店会は観光客らに写真作品を募集しており、来年2月ごろコンテストを開く予定。嶋さんは「紅葉シーズンも始まり、写真を撮るなら今」と話す。「1日でカフェやパン店を回るのもあり、何日もかけてゆっくり探訪するのもあり。レトロな雰囲気を満喫しにきて」
イラストマップは、箱根登山鉄道宮ノ下駅近くの店舗などで配布中。写真コンテストの問い合わせは、同商店会電話0460(82)3329。
【神奈川新聞】