人工知能を搭載し、会話や体操もできる小型ロボット「PALRO(パルロ)」の実演が23日、藤沢市の菖蒲沢地区で開かれた。地域の高齢者約30人が参加。パルロと一緒になって歌や踊りを楽しみ、出題されたクイズにも挑戦するなど、最先端のロボットとの触れ合いを体験した。
パルロはシステム開発大手の富士ソフト(横浜市中区)が開発。認知症対策や介護予防のツールとして活用が期待されている。同社はこれまで藤沢市と連携し、市内の高齢者施設や病院で機能や効果の試行検証を進めてきた。
今回の実演は、菖蒲沢地区の高齢者らでつくる「ゆめクラブ菖蒲沢」の依頼で開催。パルロが音声で自己紹介すると、取り囲んだ参加者から歓声と拍手がわき起こり、パルロの動きに合わせてソーラン節や炭坑節を一緒に踊った。
参加した女性(82)は「聞こえたり話せたり、どういう仕組みなんでしょう。驚きましたけど、とても楽しい時間でした」と笑顔を浮かべた。会長の男性(78)は「菖蒲沢は市内でも長生きの多い地域。『平均寿命+アルファ』を目指したい」と話していた。
【神奈川新聞】