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ウクライナに平和を 歴史や文化、言語紹介 横浜で集い

神奈川新聞 | 2014年10月20日(月) 03:00

民族衣装を着て民謡を歌う在日ウクライナ人の子どもたち=オルタナティブ生活館
民族衣装を着て民謡を歌う在日ウクライナ人の子どもたち=オルタナティブ生活館

ウクライナ東部での紛争の終結を願う「ウクライナDAY-平和への祈りの集い」(実行委員会主催)が19日、横浜市港北区新横浜2丁目のオルタナティブ生活館で開かれた。首都圏の在日ウクライナ人が歴史、文化、言語の紹介や民族音楽のコンサートなどを展開。約100人のウクライナ人に加え、日本人や県内の在日ロシア人ら計約400人が参加し、ともに平和を祈った。

ウクライナ東部では、分離独立を目指す親ロシア派武装勢力と政府との間で武力衝突が続いている。日本から祖国の平和を祈ろうと、在日ウクライナ人によるイベントが4月に京都で開催され、今回が首都圏での初開催になった。

今回の実行委員長で、コンサートで歌と民族楽器「バンドゥーラ」を披露した歌手カテリーナ・グジーさん(28)は「ウクライナのため、平和のために何かしたいと思った。ウクライナ人もロシア人も、みな平和を求めている」と訴えた。

会場では、見守り人形や卵の殻に模様を描く「プィサンキ」を作るワークショップのほか、写真やビデオによるウクライナの歴史、文化、言語の解説、民族衣装やダンスの体験、特設ウクライナ料理レストランなど多彩なイベントを開催。イーホル・ハルチェンコ駐日ウクライナ大使も出席し、「多くの人に来ていただき希望を持った」とあいさつした。

ウクライナ人男性の1人は「20年前は兄弟姉妹だったロシアが今や敵になってしまった」と嘆いた。一方、県内在住のロシア人女性は「対ウクライナ政策で意見が異なり、縁が切れた友人もいる」と、ロシア人も深い傷を負っている現状を話した。

グジーさんは「ウクライナを知ってもらうイベントをさらに開きたい」と、今後も首都圏でのイベントを検討している。

【神奈川新聞】

 
 

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