外国人と市民が交流を深めるイベント「さがみはら国際交流フェスティバル」が12日、JR横浜線淵野辺駅南口周辺で開かれた。日本に暮らす外国人と会話が楽しめるスペースが設けられ、さまざまなエピソードに参加者たちが耳を傾けた。
テーブルを設けてお茶会形式で交流する会話スペースは「相模原市には1万人以上の外国人が住んでいるが、市民が触れ合うことは少ない」という市民ボランティアの声で昨年から始まった。チェコやインドネシア、中国など7カ国から来日した人たちがスピーカーとなり、来場者にそれぞれの国の文化などについて話した。
ロシア出身で日本に住んで6年のソースニナ・タチアナさん(40)がロシア料理のボルシチについて話すと、「材料は何ですか」「日本でも買えるの?」と質問が相次いだ。
このほか「無人の野菜販売所があることに驚いた」「そばを食べるとき、音を立てるのにびっくりした」といった逸話も披露され、参加した相模女子大2年の松山りかさん(20)は「日本と違うところがたくさん発見できた。実際に外国へ行ってみたくなった」と笑顔で話した。
フェスティバルは市民ボランティアや市などでつくる実行委員会の主催。今年で18回目。海外支援団体や大学など30団体が出展し、大勢の若者や家族連れが屋台の各国料理や民芸品のバザーを楽しんだ。
【神奈川新聞】