横須賀市鴨居の横須賀美術館で2014年度第3期所蔵品展が開かれ、今年生誕130年を迎えた長野県出身の彫刻家、川村吾蔵氏(1884~1950)を特集している。12月14日まで。
川村氏のコーナーにはブロンズ像14点が並ぶ。同氏は戦前、米国やフランスで活動。理想的な乳牛の模型を作ったことから米国では「牛の吾蔵」として知られた。戦後、米海軍横須賀基地美術最高顧問として招かれ、マッカーサー元帥の胸像なども制作した。一角には「ホルスタイン種乳牛 牡」「ジャージー種乳牛 牡」といった作品が展示されている。
多摩美術大学教授で美術家の海老塚耕一氏の作品も紹介され、風により起こる水の動きや流れから着想を得た彫刻作品が置かれ、実際に触ることができる。
同館では約4500作品を所蔵。年に4回、展示替えをして作品紹介を行っている。今回、個人蔵なども含め絵画や彫刻作品約140点を用意した。
観覧料は大人310円、高校・大学生と65歳以上210円、中学生以下無料。問い合わせは、同館電話046(845)1211。
【神奈川新聞】