大磯町にある古民家や寺社などを「お茶の間」に見立て、60年ほど前の地域文化を撮影したドキュメンタリーフィルムを上映する「大磯お茶の間映画館」が27、28の両日、町内の計7カ所で催される。作品にちなんだ関係者による講演などもあり、主催者側は「古き良き日本の暮らしを今に生かし、さらに大磯の10年後を考えるきっかけにしてもらえれば」と参加を呼び掛けている。
旧大磯町と旧国府町の合併60周年記念事業の一環で、町民有志らでつくる実行委員会(代表・坂間洋平さん)の主催。
上映作品のうち、地元に関するのは2作品。「大磯の左義長」では左義長保存会メンバーが地域社会と祭りについて話す。「国府祭-こうのまち-」は県無形民俗文化財に指定されている六所神社(国府本郷)など相模の6社が集う祭りが題材で、同神社の宮司が祭りの今と昔について語る。
他の6作品は、日本の文化を映像で記録・研究している「民族文化映像研究所」(東京都中央区)が製作した「奥会津の木地師」「川越の職人-鳶と左官」「イヨマンテ-熊おくり」などで、同研究所理事らが撮影体験談などを話す。
会場は、築80年の古民家「北出邸」(東小磯)、旧三井財閥別邸の一部として1941(昭和16)年に建てられた北蔵ギャラリー(国府本郷、県立大磯城山公園内)、東光院(大磯)、六所神社など。
予約制で、定員は各回30人(先着順)。料金は千~1500円、別料金で、作品に関連する食事などが楽しめる会場もある。詳しい上映作品の内容やスケジュールなどは実行委ホームページ(http://ocha-noma.com/)で。申し込み、問い合わせはホームページか、坂間さん電話0463(73)6487。
【神奈川新聞】