「日本の棚田百選」の一つ。山に囲まれたすり鉢状の地形約3ヘクタールに大小375枚の水田が階段状に並ぶ。山と水田の緑を前にすると思わず深呼吸したくなる。ここでは、もちもちとした食感で甘みとねばりの強い「長狭(ながさ)米」を雨水だけで耕作している。
「136枚の田んぼはオーナー制度によって支えられています」と棚田を運営・管理するNPO法人「大山千枚田保存会」事務局長の浅田大輔さん。高齢化による耕作放棄地は神奈川同様、千葉でも増加している。その打開策として注目されるのが同制度。5月の田植えに始まり、稲刈り、収穫祭まで年7回程度現地を訪れ、地元の人とコミュニケーションを取りながら共に稲を育てる。東京や神奈川を中心にリピーターが8割という。1区画(100平方メートル)3万円が目安。
打ち合わせなどに利用するスペース「棚田倶(く)楽(ら)部(ぶ)」では午前11時~午後2時、ここで収穫した長狭米のおにぎりと味噌汁のランチセットを500円で提供している(休みの場合あり、要確認)。
10月17日~2015年1月5日は、LED1万本で棚田をライトアップ。傾斜を生かした幻想的な風景を堪能できる。10月17~19日はたいまつ3000本を加えさらにパワーアップする。