在日米海軍横須賀基地の米国人関係者と、横須賀市民が友達づくりのために食事を楽しみながら交流する「メークフレンズデー」が好評だ。昨年10月に市民主体で初めて企画。今夏の2回目は日本人参加者が倍に増えた。手作りイベントが日米交流の懸け橋になっている。
基地の町ヨコスカでは市民は米国人と日常的に街中で顔を合わせているが、気兼ねなく食事をしながら語り合える場は意外と少ない。米国人家族らは言葉の壁などから外食をためらうケースもあるという。
両者に集いの場を提供しようと、幼児らを対象に「ネーティブによる英語絵本の読み聞かせ」を主催している川名亘子さんらがフレンズデーを企画した。昨秋は日本人22人、米国人24人が参加。賛同した業務用食品販売・外食事業「ヤチヨ」(同市日の出町)の鈴木孝博代表取締役が実行委員長として知り合いを通じ、会場となる焼き鳥や地鶏料理店を紹介した。
19日に開かれた第2回には、前回から倍以上となった日本人50人、米国人25人が顔を合わせた。日本側は会社員や主婦、高校生も集まり、同基地に勤める米兵の妻らが参加した。自己紹介やあいさつで使う日本語と英語をそれぞれ訳した資料も配って、会話に役立てた。
青山学院大学1年の女性(18)は「連絡先を交換して英語を話せる友達ができてうれしい」。米国人女性(33)は「高校生の話が面白かった。学校やボーイフレンドなどいろんな話を聞かせてもらった」と喜んだ。
交流の輪を広げる川名さんは「やっぱり、口コミなど人のつながりが大事だと思う。小さい規模の会を含め、回数を増やしていきたい」と話している。
次回の「メークフレンズデー」は10月を予定している。
【神奈川新聞】