【沿線さんぽ@横須賀線】芥川龍之介 文学碑
神奈川新聞 | 2014年5月29日(木) 10:59
横須賀線内の出来事が題材
1986(昭和61)年建立。文学碑に書かれた作品「蜜柑(みかん)」は、芥川が横須賀の海軍機関学校教官時代、鎌倉の下宿先へ向かう途中に起きた横須賀線内での出来事を題材にしている。少女が自分を見送りにきた弟たちをねぎらい、車内からミカンを投げ渡すという内容だ。
芥川は一時期、横須賀市汐入町に下宿していたことがある。横須賀線沿いの吉倉公園に建てられた碑のそばには、この短編にちなみミカンの木が植えられている。