
座間市の相模川河川敷で5月4、5日に開かれる伝統行事「座間の大凧(おおだこ)まつり」で揚げる大凧に、今年の題字「陽駿(ようしゅん)」を書き入れる作業が19日夜、市立座間小学校(同市座間)の体育館で行われた。地元の保存会メンバーと文化を継承してもらおうと公募した小学生ら約80人が参加し、大空に舞う願いを込めて書き上げた。
つなぎ合わせた7間(約13メートル)四方の和紙に、文字書き歴25年という小俣博副市長(69)が「陽」を右上、「駿」を左下に配置。はけを手にした小学生らは、縁取りに添って「陽」を太陽の赤、「駿」を大地の緑の染料で塗った。
大凧は、引き綱も合わせると約1トン。まつり当日に竹の枠に結びつけ、150人が引き、大空に浮かべる。保存会の鹿野正士会長(77)は「今年は風が弱くても確実に揚げようと、例年よりも細い竹で枠を作ったので、1割程度軽量化できた。迫力ある大凧まつりを楽しんでほしい」と来場を呼び掛けた。
市内に住む小学6年の村木優芽花さん(12)は「縁取りを越えないように塗るのがとても難しかった。空に揚がると思うと、とてもうれしいです」と話していた。
【神奈川新聞】