江の島の展望灯台から見渡せる360度のパノラマ写真と、そこに写る各地点から眺める江の島の姿をセットにした写真展が、藤沢市鵠沼海岸の鵠沼郷土資料展示室(鵠沼市民センター内)で開かれている。同展示室開設10周年を記念した企画で、5月15日まで。
撮影者は地元の写真家の市川勝典さん(68)。2005年に江の島の灯台「江の島シーキャンドル」でパノラマ写真を展示した際、仲間から「(視点を入れ替えて)逆から見た江の島の写真もあれば面白い」と言われ、それ以降各地を訪ね歩いて江の島の風景をカメラに収めてきた。
今回はこのうち約40カ所から眺めた写真とパノラマ写真を展示。七里ケ浜(鎌倉市)や鵠沼海岸(藤沢市)、湘南平(平塚市)などの近場はもちろんのこと、遠くは伊豆大島や東京スカイツリーからの作品も。大山に登って湘南の夜景とともに写した力作もある。
企画した同展示室運営委員会の内藤喜嗣副委員長は「撮影場所によって、江の島が見せる素顔がこんなに違うということがよく分かる」と話している。
写真展ではこのほか、富士山の世界遺産登録を記念し「相模湾と富士山」をテーマにした作品も展示。市川さんやアマチュア写真家らが写したダイヤモンド富士の風景などがずらりと並び、公募作品もある。
午前10時~午後4時。月曜休館。入場無料。作品公募は随時受け付けており、希望者は作品を持って直接来場する。問い合わせは、同市民センター電話0466(33)2001。
【神奈川新聞】