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後世にどう引き継ぐ、災害史研究のあり方シンポ

神奈川新聞 | 2014年4月3日(木) 03:00

災害史研究のあり方を考えるシンポジウムが5日、東京都渋谷区の青山学院大青山キャンパスで行われる。昨年9月に90年の節目を迎えた関東大震災の展示や講演、資料編集などに携わった研究者が一堂に会し、歴史上の災害の教訓をいかに後世に引き継いでいくかを話し合う。

死者・不明者10万5千人という未曽有の被害を出した1923年9月1日の関東大震災に関する研究は、90年を経た今も各方面で続いており、最近になって発掘された資料や新たな分析も数多い。

こうした成果や当時の教訓を広める展示や行事は昨年、横浜や鎌倉、藤沢、小田原、寒川など各地の資料館や図書館、公文書館などで企画され、高い関心を集めた。数多くの犠牲者が眠る東京都慰霊堂(墨田区)でも、約1週間にわたって研究成果の発表や調査報告を行うイベントが初めて行われた。

シンポには、これらの企画に携わった学芸員や専門家が参加。成果や課題を振り返り、研究の充実に向けた連携や情報共有の道筋を考える。災害史研究の第一人者、北原糸子さんの基調講演に続いて、大磯町郷土資料館の大石三紗子さんや横浜都市発展記念館の青木祐介さんらが報告や討論を行う。

開催を呼び掛けた横浜開港資料館調査研究員の吉田律人さんは「高まった関心が一過性のもので終わらないようにしたい。共同研究の場を構築することも見据えて問題意識を共有し、今後のあり方を議論したい」と話している。

シンポは午後1時半からで、一般も参加可能(無料)。問い合わせは、横浜開港資料館内の首都圏形成史研究会事務局電話045(201)2169。

【神奈川新聞】

 
 

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