「キングの塔」の愛称で親しまれている県庁本庁舎(横浜市中区)で22日、県庁職員3組の結婚式が行われた。若手職員のプロジェクトチームが取り組んでいる「庁舎活性化」の一環で、“身近な県庁”を目指して今後は一般のカップルに対象を広げる。
国登録有形文化財の同庁舎で挙式が行われたのは初めて。県から有料で場所を借り受けた事業者のブライダルプロデュース(同)が式を運営した。今回のプランは約35万円。
会場となった大会議場は1966年まで県議会の議場として使われた場所で、和風と洋風が融合した荘厳な雰囲気が特徴。庁内で希望者を募った結婚式は、宗教色のない人前式で行われ、黒岩祐治知事も出席した。
第1号となった保健福祉局の男性(27)、女性(24)の式は、バイオリンやハープなどの生演奏をBGMに進行。2人は約90人の出席者と庁舎公開で訪れた一般客の前で愛を誓った。男性は「ここに来たのは入庁式の1度だけ。どうなるか想像つかなかったが、感動的な結婚式になった」と笑顔で話した。
【神奈川新聞】