五輪メダリストら世界の強豪選手が集う、飛び込み競技のワールドシリーズ(WS)が来年3月、相模原市中央区の「さがみはらグリーンプール」(市立総合水泳場)で開かれることが決まった。各国を転戦しながら行われる大会で、世界規模のスポーツ大会を市内で受け入れるのは初めて。加山俊夫市長は「鍛え抜かれた演技の美しさなどスポーツの醍醐味(だいごみ)を体感してほしい」と多くの来場を呼び掛けている。
国際水泳連盟(FINA)が主催するWSは年4回開かれ、総合ポイントで頂点を決める。2年に1度のワールドカップ(W杯)で上位8人に食い込んだ選手と開催国枠の選手に、個人種目の参加資格が与えられる。今年3月に国内では初めて静岡県富士市で開かれ、19カ国約120人が参戦。リオデジャネイロ五輪のメダリストら実力者が顔をそろえた。
相模原大会は来年3月1日から3日までの日程で開かれ、男女別の3メートル飛び板飛び込みや、10メートル高飛び込みなど計10種目で争われる。今年6月のW杯で8位に入った市内在住の坂井丞(しょう)選手の出場が内定している。市は近くFINA、日本水泳連盟と大会開催に関する合意文書を交わす。
会場のさがみはらグリーンプールは、国体の会場として1997年に完成。国際公認の50メートルプールと飛び込みプールを備える。2013年にはロンドン五輪のメダリストが参加したジャパンオープンが開かれるなど、全国規模の大会会場として知られるようになった。20年の東京五輪では、ブラジル代表チームの事前キャンプの練習拠点にも選ばれている。