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横浜でIR産業展開幕 45事業者参加、30日まで

神奈川新聞 | 2020年1月29日(水) 23:10

著名な芸術家の作品を展示し、ダンスパフォーマンスを披露した米ウィン・リゾーツのブース=横浜市西区のパシフィコ横浜
著名な芸術家の作品を展示し、ダンスパフォーマンスを披露した米ウィン・リゾーツのブース=横浜市西区のパシフィコ横浜

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の見本市「統合型リゾート産業展」が29日、横浜・みなとみらい21(MM21)地区のパシフィコ横浜で始まった。横浜市が誘致を目指すIRの運営権獲得を狙う国内外の6事業者など約45社が出展し、熱のこもったPRを繰り広げた。

 IR事業者の米ウィン・リゾーツのブースでは、高さ3メートル弱のアート作品が来場者の目を引いた。広報担当者によると、著名な芸術家の作品で購入価格は1億円。米国から1200万円かけて空輸したという。

 隣り合うメルコリゾーツ日本法人の一角は、発光ダイオード(LED)照明を足元に敷き詰め、きらびやかな空間を演出した。米ラスベガス・サンズは、ダンス集団やマジシャンによるパフォーマンスで観衆を沸かせた。

 「横浜をスーパーシティーにしたい」。セガサミーホールディングス(東京都)の里見治紀社長はこの日、横浜でのIR運営に参画する方針を初めて公表。京都で名高い日本料理店を展開する企業などとの提携も明らかにした。


ダンスパフォーマンスなどが披露された米ラスベガス・サンズのブース=パシフィコ横浜
ダンスパフォーマンスなどが披露された米ラスベガス・サンズのブース=パシフィコ横浜

足元に広がる発光ダイオード(LED)照明で海を表現するメルコ・リゾーツ日本法人のブース=パシフィコ横浜
足元に広がる発光ダイオード(LED)照明で海を表現するメルコ・リゾーツ日本法人のブース=パシフィコ横浜

 講演会場で盛況ぶりが際だったのは、シンガポールのIR「マリーナベイサンズ」のジョージ・タナシェビッチ最高経営責任者(CEO)が登壇したタイミング。約300席が満席となり立ち見であふれ、通訳機が不足するほどだった。同氏はIRについて「MICE(マイス=国際会議、展示場など)は投資として高いリターンを見込めない」と説明し、カジノが収益源として必要だと訴えた。

 ウィン日本法人のクリス・ゴードン社長は横浜への投資額について「具体的な言及は避けるが、かなり大きな数字だ」と強調。地元企業と話し合いを重ね、構想を練っていると述べた。

 会場にはIR運営事業者以外のブースも連なり、あちこちで商談するビジネスマンが見られた。三菱電機(東京都)は、空間に映像を表示できるディスプレーを展示。視覚的に分かりやすく、エンターテインメントの要素があり、担当者は「IRでもビジネスチャンスを探りたい」と話した。

 膨大な数の監視カメラを一括管理できるシステムを紹介したのはキヤノン(同)。横浜・山下ふ頭にIRを誘致した場合、設置台数は1万を超えるとされ、同社は「防犯面での活用が期待できる」とした。

 同展は30日まで。主催者によると、2日間で計1万人超の来場を見込む。


横浜のIR運営事業への参入を目指すと公表するセガサミーホールディングスの里見治紀社長=パシフィコ横浜
横浜のIR運営事業への参入を目指すと公表するセガサミーホールディングスの里見治紀社長=パシフィコ横浜

セガサミーホールディングスがブースに展示したIRの模型=パシフィコ横浜
セガサミーホールディングスがブースに展示したIRの模型=パシフィコ横浜
 
 

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