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統一地方選2019
横須賀、三浦市議選告示 街頭で舌戦火ぶた

神奈川新聞 | 2019年4月16日(火) 05:00

 任期満了に伴う横須賀・三浦市議選が14日、告示された。立候補の届け出を済ませた候補者計66人は一斉に街頭へと繰り出し、7日間の舌戦の火ぶたが切られた。

横須賀市


スポーツウエア姿で駅前に立ち、支持を呼び掛ける横須賀市議選の候補者=14日午後2時ごろ、京急線横須賀中央駅前(一部画像を修整しています)
スポーツウエア姿で駅前に立ち、支持を呼び掛ける横須賀市議選の候補者=14日午後2時ごろ、京急線横須賀中央駅前(一部画像を修整しています)

 現職は5人が引退して35人が立候補、新人は15人が出馬した。候補者数は前回より4人減の50人だが、定数も1減の40になり、激しい選挙戦が予想される。

 初日、市内中心エリアの京急線横須賀中央駅前に候補者が次々と立った。最年少の新人はスポーツウエア姿で若さを前面に、「教育の街・横須賀を実現したい」と強調。現職は「初当選以来、自殺対策に取り組んできた」と実績をアピールし、「期間中、皆さんの切実な声もお寄せください」と呼び掛けた。

 今回、他の陣営の関心を集めているのが、7日開票の県議選横須賀市選挙区(定数5)で初議席を得た立憲民主党。同駅前で党公認の新人2人の応援に駆け付けた枝野幸男代表は「今度は市議会で新しい政治を前に進める力を」と訴えた。

 京急久里浜駅前でも、地元の現職が「久里浜は今、良い話題が多い」と切り出し、サッカーJ1横浜F・マリノスの練習拠点整備や、浦賀署や市立うわまち病院の移転計画を説明。「プロジェクトを軌道に乗せ、活気が市内全体に広がるよう『提案する議員』になる」と力を込めた。

 地元の小泉進次郎衆院議員は横須賀、三浦両市内の自民党候補の応援に奔走。同駅前でも現職への応援演説を行った。支援者に交じって制服を着た高校生も耳を傾ける中、「最後の議席は、(同数票で)くじ引きも考えられる」と激戦を予想し、1票でも多くの支持をと呼び掛けた。

三浦市


街頭演説後、支持者らと握手する候補者=14日午前11時半ごろ、京急線三浦海岸駅前(一部画像を修整しています)
街頭演説後、支持者らと握手する候補者=14日午前11時半ごろ、京急線三浦海岸駅前(一部画像を修整しています)

 前回と同数の定数13に対し、前回より2人多い16人が立候補。選挙カーや自転車で市内に繰り出し、駅頭などで観光振興や子育て支援策を充実させると主張した。

 京急線三浦海岸駅前で現職は「三浦海岸海水浴場にもう一度にぎわいを取り戻すため、ビーチアクティビティの拡大に取り組む」と主張。新人は「農漁業の後継者を育て、観光資源を生かして将来へつなげる政策が必要」と説いた。

 三崎下町商店街で日中に行われたイベントを避け、出陣式を午後5時から開いた現職は「やり残したことはたくさんある。このまま終わるわけにいかない」と訴えた。

 新人3人が立候補した初声地区のある陣営関係者は「票が割れると厳しい戦いになる」との見通しを示した。

有権者 「福祉手厚く」「農漁業活性化を」

 横須賀、三浦市内の有権者からは、住民サービスの充実や1次産業の活性化を求める声が上がる。

 「1人暮らしの高齢者が心配なのは、病気になったときのこと。子どもは遠くに住んでいるので、なかなかすぐには来られない」

 そう話したのは、京急線横須賀中央駅前で演説を聞いていた女性(80)。「たとえ入院せずに自宅に戻ったとしても、誰かが様子を見に来てくれるサービスがあれば」と福祉施策の拡充を願う。

 妻が第1子を妊娠中の団体職員の男性(34)が希望するのは、自身も経験した不妊治療の支援充実。「助成金を手厚くするのはもちろんだが、どんな制度があるのかを知らない人も多いので、周知をしてほしい」と話した。

 1次産業が基幹産業の三浦市では、地場産品の消費拡大を求める声が聞かれた。

 農家の男性(47)は、例年より青首ダイコンとキャベツが値下がりしていることから「価格の安定に向けて一緒に考え、市内の消費を促してくれる人がいい」と考えている。

 一方、漁師の男性(27)は「キンメダイやムツなど三浦で水揚げされる地魚をもっと有名にして消費に結び付けてほしい」と注文した。

 
 

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