三浦市が神奈川県立三崎高校跡地(同市初声町下宮田)に整備を計画している市民交流センターの運営開始が、2019年2月ごろになる見通しとなった。当初見込んでいた17年4月の運営開始時期は、2度にわたる延期で約2年ずれ込むこととなる。市は「交通問題の解消が難しく、都市計画決定に時間がかかっているため」としている。
跡地の利活用は「(仮称)市民交流拠点整備事業」として、東側のA地区(約1万3500平方メートル)を事業者に貸し付けて施設を整備し、施設の一部を市が借りて市民交流センターを開設する計画。跡地は国道134号と県道26号をつなぐ引橋交差点前という交通の要所にあり、施設ができると交通への影響が予想される。
市は昨年2月、スーパーマーケットをチェーン展開するベイシア(前橋市)を事業者に選定。この時点では17年4月の供用開始を予定していたが、契約が昨年11月に遅れたため、締結時では着工が17年6月、ベイシアの店舗開業は17年12月以降、センター運営開始が18年2月の予定となっていた。
校舎の解体工事は今月に完了している。現在は駐車場や進入経路をどこにするかなど渋滞緩和策を関係機関と検討している段階で、交通処理計画がまだ固まっていないという。
交通処理計画が決まり、都市計画審議会で都市計画が決定されると建設着工の手続きに入ることができる。
15日に開かれた市議会決算審査特別委員会で、市は「1年ほど遅れるということで(ベイシアと)調整している」と答弁した。