文化やスポーツなどの分野で活躍した横浜ゆかりの個人・団体を対象とする2010年度の第59回横浜文化賞と同賞文化・芸術奨励賞の受賞者に対する贈呈式が27日、横浜市中区のヨコハマ創造都市センターで開かれた。
横浜文化賞の受賞者は、文化・芸術部門が、学術研究者の内海孝さん、尺八奏者の三橋貴風さん、芝山漆器職人の宮崎輝生さん。社会・スポーツ部門は、学校法人理事長の岩崎幸雄さん、市民団体の「横浜の空襲を記録する会」。文化・芸術奨励賞は、俳優・演出家の庄崎隆志さんと指揮者の山田和樹さんが受賞した。
林文子横浜市長は「芸術文化は、どの瞬間も人の心を動かす。皆さんの活動にあらためて感謝を申し上げたい」と受賞者をたたえた。
原三渓や大佛次郎の研究に取り組むなど横浜の地域研究に尽力した内海さんは「身の引き締まる思い」と語り、40年間にわたり空襲の実態を記録し市民に伝える取り組みを続ける「横浜の空襲を記録する会」の小野静枝さんは「これからもますます活動を続け、若い人たちに伝えていきたい」と喜びを語った。
市は芸術、教育、社会福祉などの分野で尽力した人の功績をたたえようと、1952年に横浜文化賞を創設。91年からは今後の活躍が期待される若手、中堅に文化・芸術奨励賞を贈っている。
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