第26回かながわ音楽コンクールの上位入賞者が演奏を披露する「トップコンサート」(神奈川新聞社、同コンクール運営委員会主催)が3日、横浜市西区紅葉ケ丘の県立音楽堂で開かれた。才能あふれる女性3人が神奈川フィルハーモニー管弦楽団と共演し、約800人の観客から喝采(かっさい)を浴びた。
晴れの舞台に臨んだのは、ユースピアノ部門Eの部(中学3年・高校1年生)最優秀賞・神奈川トヨタ賞の伊東由貴さん(17)=桐朋女子高2年=、バイオリン部門高校生の部最優秀賞・県知事賞の森園康香さん(17)=桐朋女子高3年=、ユースピアノ部門Fの部(高校2・3年生)最優秀賞・神奈川新聞社社長賞の川添文さん(19)=東京芸術大1年。
3人は日ごろの練習で培った表現力や技術を発揮し、神奈川フィルとの息の合った演奏を披露した。
川添さんは8年続けてコンクール本選に進出し、今回初めてトップコンサート出演を果たした。「コンサート出演が長年の夢だった。支えてくれた人たちに感謝したい」と話していた。
◇
トップコンサートでバイオリンを演奏した森園康香さんの母親ゆりさんは、神奈川フィルハーモニー管弦楽団のバイオリン奏者。大舞台で親子共演を果たした。
康香さんは、情感たっぷりにオーケストラを引っ張る熱演を披露。「母が同じ舞台にいると思うと、心強かった」という。ゆりさんは「娘を信じて後ろから見守っていた」と話す。
演奏が終わると、ゆりさんの元に駆け寄って手を取った康香さん。「将来は演奏を楽しんで聴いてもらえるようなバイオリン弾きになりたい」と話していた。
【】