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森日出夫さん戦前生まれの43人を1冊の写真集に、「ハマのメリーさん」がきっかけ/横浜

神奈川新聞 | 2010年8月22日(日) 00:57

写真集を手にする森日出夫さん(左)と町口忠さん=横浜市中区のアマノスタジオ
写真集を手にする森日出夫さん(左)と町口忠さん=横浜市中区のアマノスタジオ

横浜を代表する写真家、森日出夫さん(62)が、戦前生まれの人ばかりを被写体にしたポートレート写真集を完成させた。終戦当時24歳だった「あの老女」の撮影がきっかけになった。以来、20年かけて男女43人にカメラを向けた。

ポートレート写真は全身像で、それぞれ思い出がある場所に暗幕を張り撮影した。8×10(エイトバイテン)の大判カメラで白黒フィルムを使っている。

きっかけとなった老女こそ、横浜の伝説となった娼婦(しょうふ)「ハマのメリーさん」。森さんは1989年、路上に立っていたメリーさんと交渉を重ね、ようやくスタジオで全身像の撮影にこぎ着けたという。写真には敗戦国の日本で生き抜いた人生がにじんでいた。「戦前生まれの先輩たちの記憶を写真で記録したい」と本格的に撮影を始めた。

「8・15」を意識して完成を急いだ。あの日を生き抜いてきた現実を思い、写真には終戦当時の年齢を添えた。既に鬼籍に入った舞踏家大野一雄さん(終戦当時38歳)、シャンソン歌手永登元次郎さん(同7歳)たちも、生き生きとレンズを見詰める。

写真集は週刊誌のように袋とじとなっている。「一人一人の人生に思いをはせてほしい」というグラフィックデザイナー町口忠さん(72)の発案だ。

写真集「I[わたし]」はB4判で500部限定。定価3万円。

問い合わせはフィルムハウス電話045(201)4876。

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