神奈川新聞社と共同通信社が県内投票所で実施した出口調査によると、2割を占める無党派層(支持政党なし)のうち、3割が中西健治氏に投票した。民主は千葉景子氏、金子洋一氏の2人合わせて3割にとどまった。前回2007年参院選では6割に上った民主への浮動票は半減した形。第三極が無党派層の受け皿となった構図が浮き彫りになった。
出口調査によると、中西氏は、みんなの党支持層の8割を固めた上、公明支持層の2割強に食い込んだ。投票先を中西氏とした人は序盤戦の調査(6月下旬)に比べ倍近くに急増しており、選挙戦終盤に向けて支持を広げていったことがうかがえる。
小泉昭男氏は自民支持層の8割超を押さえ、公明支持層の4割強を堅守した。民主支持層は約9割が同党候補を推した。投票先は千葉氏(43%)と金子氏(44%)にきれいに分かれた。千葉氏は公明支持層から1割を超す票を得た。
男女別の動向をみると、中西、小泉両氏は男女偏りなくそれぞれ2割強の支持を獲得。これに対し、千葉氏は男性票が、金子氏は女性票が弱く、支持が偏った。
政党支持率は、民主32・4%、自民17・5%。みんなは13・1%で、既成政党の公明(5・1%)、共産(3・3%)、社民(1・9%)を優に上回った。神奈川のみんなの党支持率は、栃木県(24・1%)に次いで全国2位だった。
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