他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. ネット選挙解禁見送りで3Dやツイッター不発、音声ブログ更新の陣営も/神奈川

ネット選挙解禁見送りで3Dやツイッター不発、音声ブログ更新の陣営も/神奈川

神奈川新聞 | 2010年6月27日(日) 00:52

街頭演説の3D映像をブログに公開。23日の最後の更新日に、特別な眼鏡をかけて映像をチェックする事務所スタッフ=神奈川選挙区の候補者事務所
街頭演説の3D映像をブログに公開。23日の最後の更新日に、特別な眼鏡をかけて映像をチェックする事務所スタッフ=神奈川選挙区の候補者事務所

先の通常国会でインターネットを利用した選挙運動を解禁する公職選挙法改正案の成立が見送られたため、神奈川選挙区の候補者や多くの県内議員が、ホームページ(HP)の更新を参院選公示日の24日以降中断した。ツイッターや3D(立体映像)を有効活用しようと構えていた陣営などからは、「金銭授受を防ぐのが目的の公選法が、お金をかけずに政治に参加できるネットを規制している」と不満も聞かれる。

「当分の間、グルメコーナーなどが登場しますがお許しください」-。自民党の衆院議員は24日、自身のHPに選挙応援に関する活動報告ができないことを告知。他の多くの議員も、メールマガジン配信を休止するなど、「文書図画の頒布」を禁じる公選法142条などに触れないよう対応を取った。

ネット選挙解禁が先送りになったことに落胆を隠さない陣営は少なくない。現職の候補者は、選挙期間中のHP上の活動紹介に立体映像(3D)を使用するのを見送った。レンズ部分に赤と青のセロハンを張っためがねを通すと、演説姿が立体的に見える斬新な方式だっただけに、「街頭演説を見られない人にも、訴えを生っぽく伝える有効な方法だったのに」と惜しむ。

別の新人候補者は、ツイッターで政策に関する意見交換をするつもりだった。陣営は「有権者は選挙中だからこそ言いたいことがあるはず。お金をかけずに生の声を交換できるよう、現状に即して法律を変えるべきだ」と話している。

そうした中でも、ネット活用のため陣営に情報技術(IT)担当者を置く比例候補者は、音声は文書図画に該当しないとして、音声ブログを更新し、音声メールも配信する。しかし、氏名表示を禁止する146条に抵触しないためには差出人である事務所名などが表記できない。陣営側は「スパムメールと間違わずに開封してほしい」と期待をつないでいる。

【】

 
 

3Dに関するその他のニュース

に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング