伝統芸能の粋を間近に見てもらおうと特別展「華麗なる能装束『稔(みの)りの季』」が、横浜市中区山下町のシルクセンター2階のシルク博物館で8月29日まで開かれている。
滋賀県の山口能装束研究所の山口憲所長が江戸時代の能装束を研究し、昔ながらの手法で再現させた能装束を中心に展示。シルク博物館での開催は10年ぶりで、今回は「稔り」をテーマに桜や葛(くず)などの植物文様の装束が多くなっている。
展示されているのは能装束45領のほか、頭や腰に着ける帯、能面の計約130点。それぞれの装束が実際に舞台で着用された姿をとらえた写真も展示し、日本の誇る伝統芸能を知る機会を提供している。
「装束は当時を再現して色鮮やか。古いものもいくつか展示しており、見比べながら先人の技と心を知ってほしい」と同博物館では話している。
一般500円、65歳以上300円、高校大学生200円、小中学生100円。月曜休館。問い合わせは同博物館電話045(641)0841。
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