鎌倉や大磯にゆかりのある著名な画家2人の作品を飾る新春企画「隠れていた名作展」が14日、アートギャラリー大磯(大磯町高麗1丁目)で始まった。
日本画家・小倉遊亀さんの「雁皮の花」と、洋画家・三岸好太郎さんの「少女」の2点がメーンで、伝統工芸作家・小倉宗衛さんの能面も展示。絵はいずれも個人で所有する大磯町民から借り受けた逸品だ。
小倉遊亀さんは1980年に文化勲章を受章するなど近・現代日本画史に名を残す神奈川ゆかりの画家で2000年に鎌倉で死去。「雁皮の花」は1966年ごろの作品で、当時よく描いた伊万里焼の花瓶が題材となっている。三岸さんは洋画界の時流の先駆けとして活躍したが、31歳で早世した。「少女」は抽象画で、亡くなった33年に描かれた。妻の洋画家・節子さんが大磯にアトリエを構えた縁があるという。
ギャラリー代表の蒲田昌子さんは「美術館でも見られない貴重な作品。ぜひこの機会に鑑賞してほしい」と話している。26日まで(水曜定休)。入場無料。
【】