「支援いただいたが、私自身の力不足もありまして、こういう結果になりました」。落選が決まり、6区の公明党・上田勇さんは横浜市旭区の事務所で支持者らに深々と頭を下げた。
上田さんは当選5回を重ね、党県本部代表も務める。選挙中は太田昭宏党代表や麻生太郎首相らが続々と選挙区に入り、「与党統一候補」として街頭に立った。金融危機対策などに取り組んできた実績を訴えたものの、思ったように浸透しなかった。
比例代表に重複立候補しない”背水の陣”。退路を断って戦ったが、公明党が守ってきた県内唯一の小選挙区の議席を失った。
上田さんは「必ずしも強い逆風でなかったと感じたが、政権交代の流れに抗しがたかった」と語り、無念さを隠しきれなかった。
【】