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鉄道コラム前照灯(169) 青函トンネル記念館

神奈川新聞 | 2013年11月8日(金) 12:00

海面下140メートルの体験坑道には、建設当時の機材が展示されている
海面下140メートルの体験坑道には、建設当時の機材が展示されている

青森県の竜飛崎近くにある「青函トンネル記念館」を先日訪ねた。青森駅から電車と気動車を乗り継いで着いた三厩(みんまや)駅から、さらに町営バスに乗り換え、合計2時間半。津軽海峡の強風吹きすさぶ中に建物はあった

▼本当はそのすぐ近くにある竜飛海底駅を見たかった。北海道新幹線の工事に伴い、来年3月に駅自体が廃止になる。その駅に降りられる唯一の手段はJR北海道主催の「見学ツアー」。冬季休業に入る11月10日が最後の運行とあって、この秋は人気が高く、切符が入手できなかった

▼代わりに選んだのがここ。記念館に入ると、真っ先に地下へ向かうケーブルカーの券を確保した。車両は分厚い扉をくぐり、海面下140メートルにある「体験坑道」まで、ゆっくりと降りていく。そこはトンネル建設時にも使われた作業坑の一部だ

▼長さ53・9キロ。世界最長の海底トンネルは、工事に20年以上かけ、1988年に開業した。体験坑道には実際に使われた機材や当時の写真が展示され、作業の厳しさを伝えている。記念館からの利用者はホームに行けないが、数百メートル先には、竜飛海底駅があり、万一の際の避難所もある。

▼何回か青函トンネルをくぐったことはあったが、海底駅や坑道のことまで思いは至らなかった。工事での犠牲者は34人に上ったという。今度通る時は、トンネルの歴史を振り返ろうと思う。ただ、海底駅には降りてみたかったな。(a)

【神奈川新聞】

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