江戸期に「厚木の豪」と呼ばれた旧家・溝呂木家の家宝が2日から4日まで、厚木市寿町の市郷土資料館で一般公開される。併せて相模川の渡しや役所の跡地でガイドによる解説も行われる。
溝呂木家は相模川の渡船権を持っていた豪商で、江戸後期に厚木を訪れた武士で画家の渡辺崋山(1793~1841年)も「游相(ゆうそう)日記」の中で「厚木の豪」として挙げている。
今回の一般公開では、溝呂木家に家宝として伝わる古文書「豊臣秀吉禁制」や「徳川家康肖像画」、家康からの拝領といわれる茶臼など11点を展示する。また同市厚木町の烏山藩厚木役所跡から出土した陶磁器なども見ることができる。
旧厚木村渡船場(同市東町)と厚木役所跡地では午前10時から午後3時まで、あつぎ観光ボランティアガイド協会による解説も行われる。
一般公開は午前9時から午後5時までで、入場無料。問い合わせは、同資料館電話046(225)2509。
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