
観光都市の発展と工芸品の洗練化を通し、鎌倉に根付いた文化にスポットを当てる特別展「観光地鎌倉と鎌倉彫-近代鎌倉のガイドブック-」が16日から県立歴史博物館(横浜市中区)で始まった。鎌倉の世界遺産登録を支援するのが目的で、15日には内覧会が開かれた。
明治以降、観光地として整備され発展していく様子が伝わる古い写真や地図、名所パンフレットのほか、廃仏毀釈(きしゃく)で職を失った仏師が作った鎌倉彫の名品など合計約250点を展示する。
大仏前で撮影した修学旅行の記念写真、鎌倉彫の作家として頭角を現した三橋鎌山(けんざん)の「有栖川菊文小箱」、鎌倉に窯場を持った北大路魯山人の「信楽灰釉大壺」、銘菓・鳩サブレーの型なども目を引く。
同展は3月24日まで(月曜休館)。700円、20歳未満・学生500円、65歳以上・高校生100円。電話045(201)0926。
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