石像居並ぶ洞窟に光、僧修行の伝承写真交え解説/真鶴
神奈川新聞 | 2012年11月11日(日) 21:29
真鶴町の岩海岸近くに、石像が並ぶ名もなき洞窟がある。僧が宗教思想を表現するために掘ったと伝わる不思議な空間で、その存在に光を当てた展示が町民センター(同町岩)2階で開かれている。
洞窟は幅4メートル、奥行き15メートルほど。近くにはかつて寺があったとされ、境内の裏にある山腹をくりぬいた形となっている。
照明などの設備は整っていないが、自由に見学できる洞窟内には、閻魔(えんま)大王や地蔵菩薩、大日如来など高さ約50センチ~1メートルの石像約20体が並ぶ。手掛けたのは17世紀前半、洞窟にこもったり仏像を作ったりして修行に励んだ僧・但唱と伝えられている。
展示では、これら石像の表情の違いなどについて写真を中心に説明。宗教的な意味合いなどを知ることができる。
展示は無料で12月27日まで(月曜休)。問い合わせは、町教育委員会生涯学習課電話0465(68)1131。
【】