自信持ち英語で表現
デジタル教科書も活用し「道案内」
「Let's start English!(英語を始めよう)」。軽快な手拍子とともに、児童が元気に英語であいさつをする。5年生の外国語の授業だ。
「Please talk with your partner.(隣の人と話してください)」。学級担任が英語で語り掛けると、児童同士のペアでの英会話が始まる。スポーツや食べ物のことなど、身近なことについて話す活動を毎回授業の始めに行っている。
この日の中心の活動は「道案内」。デジタル教科書を活用し、映像を見ながらイメージを膨らませ、歌やゲームで表現に慣れ親しんでいく。特によく使う表現は、外国語指導助手(ALT)の発話に続き、児童も繰り返す。「下」を示す図とともに「under」という単語を聞き、「だから野球で『アンダースロー』って言うんだね」と児童が顔を見合わせる。
続いて、それぞれのノートパソコンで共有ファイルを開くと、地図を模した升目状の画面が表示される。矢印のキーを押すと、「現在地」からカーソルが前後左右に動く。ALTがさまざまな場所を案内すると、次々と児童が行き先を答えていく。同じ意見の時は、「Me, too!(私も)」と、周りの児童の口からも自然と英語が飛び出す。
はるひ野小では「自信をもって表現し、コミュニケーションを楽しむ子をめざして-必然性のある言語活動の設定」をテーマに、外国語の研究を行っている。「道案内」に関しては、後の授業で実際に校内や地域を児童が案内する活動を計画している。年末には、海外の子どもたちと手紙のやりとりも企画しており、授業で身に付けた力を実際の場面で発揮する機会を積極的に設けている。
「どの場所に案内されても分かるよ!」とある児童。次は「道案内」をされる側からする側へ。着実な活動の積み重ねが自信につながっている。
さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート