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教室に行こう
小田原市立曽我小学校(小田原市曽我)

教育 | 神奈川新聞 | 2022年7月18日(月) 15:00

どろんこ田に人の絆
5、4年に続き6年が苗を植え切る

「田植えマシン」を頼りに苗を植える

 「苗を3本持ちまして、右、左、真ん中!」。伝統の「曽我小どろんこ田」での田植えの授業が始まった。5年生、4年生、6年生の順で、苗を植えていく。

 「去年より、水が少なくて植えやすそうね」と、手伝いに来た保護者が気付く。「水が抜けないように、板を使って壁を作っておいたんだよ」と地域の協力者。たくさんの大人たちの支えもあって、準備は万端だ。

 最初は5年生。苗床を運ぶのも、植える間隔のガイドとなる「田植えマシン」を田んぼに運び入れるのも5年生の役割だ。用具の運搬をてきぱきと終え、田植えが始まる。田植え2年目で、初めての4年生にも思いをはせていた。「分からないことがたくさんあるんじゃないかな?」「私たちで教えてあげようよ!」。前日、教室を訪れ、田植えの仕方を伝授した。

 次は4年生。5年生のおかげもあって、田植えの手が止まらない。「そろそろ終わりますよ」と先生が声を掛けるも、「まだやりたい!」と名残惜しげだ。

 いよいよ最後は6年生。「結構残ってるな」「頑張らなくちゃ」とやる気十分だ。「このままじゃ、時間内に終わりそうもないな」「だったら、反対側からも植えていこう!」。自分たちで判断し、二手に分かれる。最上級生の誇りを胸に、小学校生活最後の田植えを進める様子が頼もしい。「以前は大人たちが結構手伝っていたんですけど、ここ数年は、子どもたちが自分から進めていくんですよ」と校長先生は語る。

 「一歩下がって、サッサッサッ! マシンを持って、せーの1回!」。曽我の大地に響き渡る6年生の掛け声。あっという間に苗を植え切る。人と人との絆がたくさんつまった「曽我小どろんこ田」。お米を食べる日が、今から待ち遠しい。

さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート

 
 

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