葉山の海をきれいに
「自分たちができること」考え話し合う
「『海のプラスチックごみ』を減らすために、自分たちがもっとできることを話し合おう」
4年生の総合的な学習の時間が始まった。これまで、子どもたちは、ビーチクリーンに取り組む社団法人の方々の講演で環境問題について学んだり、海岸のごみ拾いに取り組んだりしてきた。
「海のごみの問題を多くの人に知ってもうらためにポスターやチラシを描くといいと思う」「校内放送を使って、学校のみんなに呼び掛けよう」「クラスのみんなでもう一度ビーチクリーンをしよう」。子どもたちのアイデアが続く。どれも、これまでの学習を振り返りながら考えたものだ。
一通り発表されたところで、話し合いが加速する。「ポスターはいいと思う。学校に来る途中に、多くの人に見てもらえる」「たくさん貼るってことは印刷しないと」「印刷するならカラーにしたいな」。取り組みがどんどん具体的になっていく。
質問も飛び交う。「ビーチクリーンはなんで逗子の海に行くの」「だって、逗子から葉山の海にごみが流れてくるかもしれないでしょ」「ビーチクリーンはいいアイデアだけど、天気が悪い時はどうするの」「別の日にすればいいんじゃない」。
話し合いが落ち着いたところで、先生が投げ掛ける。「今日の話し合いを振り返りながら、各グループで、アイデアの効果をもう一度考えてみよう」
「ビーチクリーンをするなら、森戸海岸がいいと思う。この前行った時にごみがたくさん落ちていたんだよ」「でも、僕らがごみを拾っても、少しだけじゃん」「それに、またすぐにごみは流れてくるよ」「え~、じゃあ、どうしよう…」。懸命に話し合う姿が光る。
正解はない。大切なことは、みんなで見つけた問題をクラスで話し合い、納得した取り組みを実行してみることだ。子どもたちの話し合いは続く。
さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート 神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。 http://www.pref.kanagawa.jp/docs/v3p/seitosidou/hanii.html
葉山町立長柄小学校(葉山町長柄)
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真剣なまなざしでアイデアを練り直す [写真番号:974722]
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グループごとにアイデアを発表 [写真番号:974721]