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“幻の果物”特産に 大井町、商品開発に意欲

話題 神奈川新聞  2017年03月17日 15:59

大井町が特産化に取り組む、南米原産の果樹「フェイジョア」(町提供)
大井町が特産化に取り組む、南米原産の果樹「フェイジョア」(町提供)

 大井町が、南米原産の果樹「フェイジョア」を、新たな特産品にする取り組みを進めている。かつて人気が出なかった“幻のフルーツ”に再び光を当て、ひょうたんや地酒に次ぐ、町自慢の一品に育てたい考えだ。

 フェイジョアはフトモモ科の常緑低木。果実は楕円(だえん)形で、果肉は少ないが、味と香りはパイナップル、食感は洋なしに近いという。

 町地域振興課によると、価格が下落したミカンに代わる新たな収益源として、1960年代後半に同町相和地区で栽培。だが期待とは裏腹に人気を得られず。栽培する農家もわずかになり、果実も直売所で販売される程度になった。

 再び脚光を浴びるきっかけになったのは、町商工振興会に委託して実施したスイーツ開発事業。地場産の農作物のおいしさを伝えようと、町内に店舗を構える菓子職人やシェフが開発。農園主の「フェイジョアも何とかならないか」との願いを受け、大福やケーキなどに仕立てたところ、好評を得た。

 「実は町には特産品が多くない」。ひょうたんの町として知られるが、「ひょうたんは正直、派生しづらい」。新たな特産品候補として、じわり人気のフェイジョアに目を付けた。

 栽培方法を一から学ぶため、町職員や生産農家らが福島県いわき市の農園を視察。生産と販路の拡大を目指して「生産部会」も立ち上げ、希望する農家に5年以上栽培することを条件に苗木を提供した。果肉入りのカレーや、葉や実から採取した水分を活用した消臭剤なども試作中だ。足柄上商工会もアイスなどを開発して後押しする。

 町は2017年度当初予算案に関連予算104万円を計上。同課は「引き続き生産量増や商品開発を進め、フェイジョアの特産化に力を入れたい」と意気込んでいる。


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