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商店街の「寺子屋」に集う笑顔、横国大生が無料で先生役/横浜

社会 神奈川新聞  2012年02月29日 17:08

解法を大学生から教わる中学生ら=保土ケ谷区の和田町商店街
解法を大学生から教わる中学生ら=保土ケ谷区の和田町商店街

横浜国立大学(保土ケ谷区)の学生らが、子どもたちに勉強を無料で教える「寺子屋」を開いている。地元商店街の空きスペースを利用した取り組みは2010年6月に始まり、間もなく2年。「先生」と「生徒」は時にきょうだいや友人のように楽しく勉強に励んでいる。

毎週月曜の夕方、和田町商店街(同区和田1丁目)の一角に子どもたちが教材を手に集まってくる。食料品店の裏手にある旧町内会館で小中学生10~20人ほどが机に向かい、学校の宿題や計算ドリルを開く。

「先生」は同大学の学生有志男女約30人。「いい質問だ」「よしラスト1問、頑張ろう」。丁寧に勉強をサポートする。

「地域の子どもたちに勉強を教えてくれないか」。10年4月、当時の町内会長から頼まれた。

同大工学部の学生たちが地域活性化に関する授業の一環で、商店街や自治会の関係者と、空きスペースの有効利用方法についてアイデアを出し合っている時だった。「地域と交流できるし、教えるのが大学生なら気軽に勉強に親しんでくれるのでは」と快諾した。

当初は工学部の学生が中心だったが、教員志望の学生も増え始めた。教育人間科学部3年の内藤和貴さん(21)は「塾のように決まった教え方をするのではなく、子どもと向き合うことになる。自分自身の勉強にもなる」と話す。

「先生」と「生徒」は互いにあだ名で呼び合い、勉強の合間には学校や部活動の話に花が咲く。市立西谷中2年の生徒(14)は「難しかったけど、分かるようになってうれしい」と笑顔を見せる。

今後は科学実験やニュースの解説といった授業も織り交ぜたいという。メンバーは「これからもっと、地域の子どもたちに活用してもらえる場所にしたい」とたくさんの参加を楽しみにしている。

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