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横浜市電修復ノート【1】@久良岐公園

社会 神奈川新聞  2012年01月28日 12:00

ヘッドライトや窓ガラスが欠落した横浜市電1156号
ヘッドライトや窓ガラスが欠落した横浜市電1156号

今、どうなっているんだろうと思い立って、ちょうど1年前の師走、横浜市内に保存されている市電を訪ね歩いた。市立中田小学校の1508号、県警交通安全センターの1505号、野毛山動物園の1518号。

久良岐公園の1156号に対面したのは底冷えする夕暮れだった。ヘッドライトや窓ガラスが欠落した顔は骸骨を思わせ、おりのような背の高いフェンスに囲まれた姿は哀れだった。そういう現状を2010年12月27日付の本紙で報じた。

記事を書きながら、もどかしさが込み上げた。管理が不十分だったこともあるだろうが、それを批判すれば解決するのだろうか。鉄道ファンを自任する記者自身、今までこの荒廃ぶりに無関心でいたではないか。それで、記事には自戒を込めて「清掃や修理の担い手は行政に限らない」「市電への〝愛情〟が問われている」と書いた。

書いた以上は責任を持って修復に関わろうと心に決めた。本紙ウェブサイト「カナロコ鉄道ノート」を共に運営している鉄道好きの同僚らにそんな話をしているうち、自分たちで直しながら紙面でリポートして…と話が膨らみ、気がついたら「1156号修復の提案」と題した企画書が出来上がっていた。年明け早々、久良岐公園を管理する横浜市南部公園緑地事務所にその企画書を送った。

【神奈川新聞】


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