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国の事業採択で弾み 機能性表示食品目指す 愛川町
杜仲茶で地域おこし

社会 神奈川新聞  2017年03月15日 15:09

碧山園が商品化している杜仲茶
碧山園が商品化している杜仲茶

 愛川町半原の「碧山園」(安間智慧子社長)が特産品づくりとして手掛けてきた杜仲(とちゅう)茶事業が飛躍の時を迎えそうだ。今年1月、農林水産省の戦略的技術開発体制形成事業に採択され、機能性表示食品の認定を目指す。産学官連携の強みを生かし、農業と第2次(食品加工)、第3次産業(流通・販売)を融合する「6次産業化」による地域おこしの取り組みに注目が集まる。

 同社によると、採択された事業は「画期的機能性食品の創出に向けた研究ネットワーク」。町内3カ所で栽培する杜仲の木の緑葉を乾燥、微粉末に形成した商品を「血糖値、コレステロール、中性脂肪などの是正効果」と明記できる、国の機能性表示食品の届け出受理などを目標に掲げる。

 ネットワークには県内外の公的研究機関や大学が多数参加。中国原産で漢方薬として珍重される杜仲に着目、生活習慣病の予防効果が見込める栄養素やビタミン類など機能性物質を明らかにして、有効成分の含有率を高める加工法の開発や中山間地の地域振興策を研究するという。

 杜仲茶生産は2003年度、同町の「町民アイデア町づくり事業」に提案、採択されたことがきっかけ。04年10月に同社を設立、町の主産業だった養蚕業の衰退で遊休化していた桑畑を活用、地域活性化のための新たな特産品づくりに乗り出した。

 安間社長(65)は農業や食品加工業の経験はないが、県産業技術センターや県衛生研究所などの公的支援を得ながら無農薬栽培や商品化を進め、15年度には町の「愛川ブランド」に認定された。

 16年2月には、茨城大学と横浜市立大学の共同研究で杜仲緑葉に人工がん幹細胞において増殖抑制の化合物を発見、杜仲活用の可能性を広げた。安間社長は「3年以内に機能性表示食品の認定を得るのが当面の目標。売り上げを伸ばし、地元の障害者や高齢者の雇用を増やしたい。6次産業化により、次世代につなげる事業に育てていきたい」と話している。


杜仲の栽培状況を説明する安間社長(左)=愛川町三増
杜仲の栽培状況を説明する安間社長(左)=愛川町三増

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