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復興へ甘い一助、横浜の食専門家2人が福島産野菜のケーキを考案/神奈川

社会 神奈川新聞  2012年01月09日 23:03

料理教室で実演する今濱さん(左)と楫さん
料理教室で実演する今濱さん(左)と楫さん

東京電力福島第1原発事故による風評被害に苦しむ現地の農家を応援しようと、横浜市のフードコーディネーター2人が福島県産の野菜を使ったケーキを考案し、復興支援に一役買っている。2人は「地元の土で取れた野菜のおいしさを伝えることで、復興の支えになればうれしい」と話している。

横浜市神奈川区の今濱久美子さん(30)と青葉区の楫(かじ)美波さん(24)は、昨夏に開かれた福島県二本松市産などの野菜をPRするイベントに参加、同市の商工会議所関係者と知り合った。

「二本松の復興イベントを開きたいが、力を貸してくれませんか」。同市産の米からセシウムが検出され、風評被害が広がっていた。「東京に野菜を持って行っても売れない」「食材を使ったPRに後ろめたさがあって悩んでいる」。関係者を通じて農家の苦しみを知った。

「福島の野菜の魅力を再認識してもらえるものを作りたい」。2人は二つ返事で引き受け、オリジナルケーキの考案に取り掛かった。

食材は福島で多く栽培され、おひたしなどで親しまれる葉野菜「ツルムラサキ」を選んだ。くさみが強く、菓子には向かないイメージだが「新たな魅力を与えられたら面白い」とあえてチャレンジした。

ミキサーで細かくしたツルムラサキを生地に練り込んだスポンジは、砂糖大根で甘みを加えた。添えた小豆も福島県産。アイデアにあふれたケーキは11月に二本松市で行われた菊人形祭りで初めてお披露目され、約300個をすぐさま完売した。

「原発事故の影響で作物が駄目になり、今年は収穫祭もできなかった」。嘆いていた現地農家の「作った野菜が、こんなにおしゃれになるなんて」という笑顔とともに発せられた言葉が、何よりうれしかった。

いい野菜をどうPRするかが、自分たちの役割、と今濱さんは言う。

「今後も地元の土で育った野菜で、食べる人が元気になるような料理を作りたい」

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