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横浜に最大波5メートル、県が「慶長型地震」で津波高を試算

社会 神奈川新聞  2011年12月18日 11:38

県内に最大級の津波をもたらす「慶長型地震」が起きた場合、東京湾側の最大波は横浜市金沢区の海の公園付近で、波高は5メートルに迫ることが新たに分かった。県の試算によると、到達するのは地震の1時間以上後だが、周辺は海沿いから1キロ以上内陸まで浸水。磯子区から鶴見区にかけての沿岸にも4メートル前後の最大波が予想されている。人口や産業が集積するものの、これまでほぼ備えのなかった臨海部の津波対策が急務となりそうだ。

県や横浜市によると、同公園付近の最大波は4・9メートルで、地震の1時間14分後に到達。そのほかの主な地点は、根岸(磯子区)4・5メートル、本牧(中区)3・9メートル、横浜港(西、神奈川区など)4・2メートル、鶴見川河口(鶴見区)3・8メートルが最大となっており、おおむね1時間20分~1時間40分後に押し寄せるという。

一方、川崎市沿岸は横浜より低く、川崎区に3・6メートルの最大波が地震の約1時間半後に到達するとの試算結果が出ている。

いずれも相模湾側の鎌倉市(最大14・4メートル)や藤沢市(同10・5メートル)を下回るが、県の津波浸水想定部会で部会長の柴山知也・早稲田大理工学術院教授は「東京湾は津波が湾内を反射して長時間とどまり、地盤の低いところから浸水が広がっていく」と危険性を指摘。県内最大のターミナル、横浜駅周辺にも浸水が及ぶと予想されるため、「津波を低減させるハード対策も組み合わせ、避難の時間を稼ぐことも必要」とし、最大級の津波を考慮した対策の必要性を強調している。

東日本大震災を受け、横浜市は8月、波高3メートルを前提とした津波避難ガイドラインを策定。しかし、県が11月に公表した新たな浸水予測図で、より高い津波が押し寄せ、浸水範囲も大幅に広がる可能性が示されたため、津波避難ビルの選定場所などを見直す方針を固めている。12月から始めた海抜の表示は、海に接していない南、保土ケ谷両区を含む7700カ所で行う。

◆慶長型地震 モデルは1605年に起きた慶長地震。同地震の詳細は分かっておらず、九州から房総まで津波が押し寄せたとされているが、県内に関しては史料がない。揺れによる被害の記録は淡路島に関するもの程度しかないため、震度が小さいのに大きな津波が押し寄せる「津波地震」だったと考えられている。県は今回、静岡沖から房総沖までの震源域を想定し、津波の影響を試算。横浜、川崎両市を含む11市町で浸水範囲が最大となるとの予測が出た。

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