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「学ぶ楽しさ伝えたい」、中学生対象の学習室で大学生が自習サポート/川崎

社会 神奈川新聞  2011年11月19日 11:35

大学生ボランティアが中学生に寄り添い、自習をサポートする「学習室」が、川崎市麻生区の市片平こども文化センターで始まった。進学問題に悩んだり、学校や塾のペースについていけなかったりする生徒らの居場所となることを期待しており、「誰もが気軽に学べる場としたい」と同センターの鈴木章之館長。大学生も「学ぶ楽しさを伝えていければ」と意欲を語る。

毎週月・木曜日夜の同センター。「モクモク学習室」の開かれる自習室には、一人また一人と中学生が姿を見せる。平均で6、7人。多い時には13人が参加した日もあった。

学校の宿題、予習、復習など、持ち込む教材は各自の自由。塾とは異なり、あくまで自らの意志で取り組む自習の場だ。試験が目前に迫った11月10日、訪れた中学生は大学生が用意してきたドリルに挑戦するなど試験対策に努めた。

開設時間は午後6時半から同8時半まで。「週2回のわずかな時間で、すべてを教えることはできない」と玉川大学2年の安達舞さん(20)。「家に帰っても独力で取り組めるよう、勉強の型を身に付けてもらうことを心掛けている」とポイントを指摘した。

この学習室がスタートしたのは、ことし10月。鈴木館長が自身の子育て経験をもとに長年温めてきた構想を、同センター独自の取り組みとして実現させた。

「学校や塾のペースについていけない、さまざまな事情で塾に通えないなど、勉強の機会を奪われている子どもたちが中にはいる。分からないまま一人でいるより、こういう場に出てきてみんなでわいわい勉強を楽しんだ方がいい」

鈴木館長は、センター職員の娘だった安達さんに協力を打診。安達さんを含めて、呼び掛けに応じた玉川大の女子大生7人が講師役を務めることになった。

「モクモク」の名付け親は安達さん。「目的」と「目標」を大学生と中学生が一緒になって考え、週2回の勉強に励んでいこうとの願いが込められている。市立白鳥中1年の男子生徒(13)は「教えてくれるお姉さんがいてくれるのが心強い。ここでの勉強は断然楽しい」と話した。

市内には市立のこども文化センターが計58施設あり、鈴木館長は「こういった地域の児童館こそ、子どもたちのセーフティーネットになるべき。片平だけの問題ではないので、全市的に波及していってくれれば」と思いを語った。

学習室は、中学生であれば県内外を問わず誰でも利用が可能。無料で、事前予約も不要。問い合わせは、同センター電話044(987)3877。

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