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市民に親しまれ90年 南武線開業記念イベント

社会 神奈川新聞  2017年03月10日 02:00

開業90周年を迎えた南武線。記念のヘッドマークを付けた列車の運行が始まった=JR川崎駅
開業90周年を迎えた南武線。記念のヘッドマークを付けた列車の運行が始まった=JR川崎駅

 川崎市内を縦断するJR南武線が開業90周年を迎えた9日、JR東日本横浜支社が、記念ヘッドマークを掲げた記念列車1編成の運行を始めた。沿線の14駅には、昭和期から現在にかけての懐かしい写真や年表を展示し、市民に親しまれている市内の“大動脈”の歴史を紹介。川崎駅の小川久光駅長は「川崎の背骨のような路線。この沿線に『住んでみたい』と言われるよう魅力向上に努めたい」と意欲を示している。


特別車両運行 駅で写真や年表展示


 同駅では愛好家が多く集まる中、午前10時半すぎ、白い制服を着た駅長とレトロな制服姿の副駅長の合図で記念列車が臨時列車として出発。登戸駅へと向かった。ヘッドマークには、南武線カラーのオレンジや黄色を使い、数字の「90」と砂利を積んだ貨車や電車をイメージしたロゴをあしらった。車内には、昔の車両や駅舎の風景などの写真が展示され、10日以降は定期列車として約1年にわたって運行される。

 川崎-登戸間の駅コンコースなどでは写真や年表を展示(5月31日まで)。年表には、開業時の鉄道の様子も描かれた「南武鉄道沿線案内図」が掲載されている。また、武蔵溝ノ口駅の「駅からハイキング」(31日まで)など記念イベントを実施する。

 同線は1927年3月9日、前身である南武鉄道が、土木建築用の砂利運搬のために川崎-登戸間で開業。工場や企業の立地や住宅開発に伴い、利用客も増加。近年も増えており、川崎-立川間でJR発足時の87年に1日1キロあたりの平均利用人数12万7847人だったのが、2015年には20万2040人と1・6倍となった。

 車両の色から「チョコ電」などと親しまれた旧国鉄の旧型車両が1970年代まで使われたほか、中央線など他の路線で使われた電車が転用されたりした。2014年度からは混雑緩和のため、定員の多い新型車両E233系の導入を進め、今月15日には完了する。

 また、4日のダイヤ改正で快速と各駅停車との待ち合わせ駅を変更し、土休日は所要時間を1~2分短縮するなど、サービス向上に努めている。混雑緩和のための長編成化の要望や「開かずの踏切」解消に向けた市の高架化事業などもあり、さらなる利便性向上が求められている。


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