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障害者就労支援のパン屋、成長喜び5周年/伊勢原

社会 神奈川新聞  2011年11月02日 10:36

5周年を迎えた障害者が働く「スワンベーカリー湘南店」=伊勢原市田中
5周年を迎えた障害者が働く「スワンベーカリー湘南店」=伊勢原市田中

成長がうれしい―。障害者の就労支援と自立・社会参加を目的に開店した「スワンベーカリー湘南店」(伊勢原市田中)が今月で5周年を迎える。代表の加藤裕子さん(67)は「5年たつとそれぞれ持ち場ができている。頑張った5年間」とホッとした表情で振り返る。同店では3~5日に「お客様感謝デー」を実施する予定。

同店が開店したのは2006年11月。広さ88平方メートルの店舗で、1日400~800個のパンを作っている。店舗の3分の1となる売り場では食パンからフランスパン、菓子パンなど約50種類のパンが売られ、同店での販売のほか、県立高校などでの移動販売も行っている。

働いているのは、21歳から36歳までの障害者6人(男性1人、女性5人)と社員やパート10人。5年間で、障害者は体力の問題で1人が入れ替わっただけ。開店当初から勤めている女性(35)は、高校への移動販売を担当。「働き心地がいい。雨の日はきついが、お客さんとの出会いが楽しいし、働くことも楽しい」と笑顔を見せる。

障害者は、はかりの使い方を覚え、パン生地を扱うなどそれぞれが独特のペースで仕事をこなしている。加藤さんは「5年もってホッとしている。『こんなに成長した』『ここまでできるようになった』と感じている」と成長の喜びを語る。

同店は朝7時半開店で夕方の5時までの営業。日曜・祝日は休むが、売り上げは目標に達していない。不景気も影響、企業への移動販売では購入してくれる従業員が減り、現在では企業での販売はしていない。加藤さんは「働く場はあるが、最低賃金が保証できないのが悩ましい。苦しいが経営していかなければいけない」と漏らす。

全国各地のチェーン店と同じ店名だが、特別支援学校の教諭を31年務めた加藤さんらが「働く場をつくりたい」と資金を出し合い、株式会社「空とぶ亀」を設立し運営している。パン生地などは大手パンメーカーから提供を受けている。加藤さんは「こんなに厳しいとは思わなかったが、10周年まで店を続けていきたい思いはある」。

5周年を記念して、3~5日は「お客様感謝デー」として日替わりプレゼントを用意している。同店の場所はJAいせはらの隣。

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