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イギリス人男性家族が南足柄で新規就農「日本の里山を守りたい」/神奈川

社会 神奈川新聞  2011年09月29日 22:35

明神ケ岳を望む棚田。今年3月、南足柄市苅野で新規就農したのは、1人の日本人女性と日本の里山に恋をした英国人の池田ロバートさん(40)。一家5人で同市に移住し、自宅近くの水田で稲作を始めた。耕作放棄地が問題となっている日本の原風景を守ろうと、汗を流す。

来日したのは1994年。98年から平塚市立中で英語講師を勤め、同中の英語教師だった真紀さん(31)と結婚。2003年から南足柄市に移り住み、真紀さんの実家の農地で野菜づくりをして、農業にはまった。

就農の動機はまだある。テレビで里山のドキュメンタリーを見た。人の手で維持管理されてきた山林や田畑。「自然と人間がぶつかり合うのでなく、一緒に暮らす方法が面白い。日本の里山を守りたい」。

英国の主食はジャガイモ。来日後、主食のコメになじめなかったが、結婚してからはおいしいと思えるようになった。稲作がしたくなり、農地を2年前から探し始めた。真紀さんの実家の農地を相続したため、農地取得の資格はあった。希望にかなう農地を探し続け、今年3月、2千平方メートルの田畑を手に入れた。

無農薬栽培の水田には、メダカが泳ぎ、カエルが跳ねる。ひざまで水に漬かり、長男朗安(ろうあん)君(3)がじゃぶじゃぶと歩き回る。

英国の田舎町生まれのロバートさんは自身の子どものころのように、子どもたちには自然の中で遊んでほしいと願う。「日本では川で死亡事故があると、学校は『川に近づかないように』と言う。子どもたちは、自然は敵だ、川はモンスターだと思ってしまう」。危険を察知する能力を、子どもたちは遊びの中で自然に覚えるものだと思う。

3人の子育てと、南足柄市立中の英語教師をしながら、真紀さんは夫の思いを全面支援する。ロバートさんは、里山を守ろうとする理由に、こう付け加えた。「日本に来て、いい奥さんをもらって、お給料をもらって、3人の子どもができた。私、日本に(恩を)返さないとダメ」。

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