1. ホーム
  2. 社会
  3. 岩国移駐へ空域新設 中四国沖に11月厚木基地米艦載機

岩国移駐へ空域新設 中四国沖に11月厚木基地米艦載機

社会 神奈川新聞  2016年09月03日 10:35

岩国臨時留保空域
岩国臨時留保空域

 米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)に駐留する空母艦載機の岩国基地(山口県)移駐を巡り、国が11月から中四国沖に新たな訓練空域を設定することが2日、分かった。2017年ごろまでとされる移駐の条件の一つが整い、日米両政府はこの空域に基づいて米軍機の運用や管制の調整を進める。国土交通省が15日に公示する。

 岩国は移駐後、米軍機だけで約130機が駐留する極東最大の航空基地となる。一方で中四国周辺は米軍と自衛隊の専用空域のほか、民間用訓練空域や航空路が集中してすでに過密化しており、民間機の安全性を重視する国交省と、米軍と防衛省側で調整が難航していた。

 国交省航空局によると、新たな訓練空域は山陰沖と四国沖に位置し、ともに自衛隊が特別な演習などで使用する臨時訓練空域内に設定される。非恒常的な「臨時留保空域」と呼ばれる新たな空域種別で、飛行する場合はそのたびに事前申請と国交省の承認が必要となる。米軍のほか、自衛隊や民間機も使用でき、11月10日から運用が認められる。

 空域内は民間の航空路と近接するため、使用範囲と高度が細分化される。山陰沖は4区域、四国沖は16区域に分けられ、ともに4段階の高度が設定される見通しだ。四国沖は既存の米軍訓練空域と重なるが、原則的に同時使用は認められない。国交省の航空交通管理センターが管轄する。

 訓練空域の設定は米軍関連施設の整備と並び、「17年ごろまで」と合意された移駐の条件の一つ。日米はこの空域に基づき、岩国基地の進入管制空域の調整を進める。防衛省が今月1日、こうした経過を関係自治体に報告した。

 06年の日米合意によると、厚木から艦載機59機が移駐し、岩国の米軍機は倍増する。現行の戦闘攻撃機と垂直離着陸機の機種変更に伴い、米国外で初となる最新鋭ステルス戦闘機F35の配備も決まった。


シェアする