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高校野球:「頑張る姿に支えられた」、2年生エースの母柳薫さん

高校野球 神奈川新聞  2011年08月15日 23:10

アルプススタンドから声援を送る柳投手の母・薫さん=甲子園
アルプススタンドから声援を送る柳投手の母・薫さん=甲子園

15日に甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われた高校野球の第93回全国選手権大会で、神奈川代表の横浜高は3回戦敗退。3年ぶりのベスト8進出はならなかった。神奈川大会からチームを支え、2年生ながら名門の大黒柱となった柳裕也投手の母・薫さん(41)は、三塁側応援席で声をからした。

初回、背番号1のユニフォームをまとって、真っさらなマウンドに立った息子の姿が誇らしかった。

「一生懸命頑張ってる様子に、私の方が支えてもらってきた」

柳投手が小学6年生だった5年前に交通事故で夫を亡くし、以来、女手一つで柳投手を育ててきた。中学卒業後は地元宮崎から遠く離れた神奈川で寮生活を始めた息子。薫さんは毎日欠かさずメールを送り、様子を気遣ってきた。恥ずかしがり屋で毎回返事はなかったというが、「野球に集中している証拠。私の気持ちは伝わっているはず」と、逆に自分も元気づけられてきたという。

この日、柳投手は持ち味の低めに集める我慢の投球を続け、八回まで1失点と好投。だが4―1で迎えた九回の先頭打者を安打で出して交代すると、その後代わった投手陣が打ち込まれ、まさかの逆転負けを喫した。

試合後の柳投手は、最後まで投げ切れなかったという責任感から号泣。打たれたチームメートではなく、自らを責めた。

「仲間に支えられて、チームワークで甲子園(2回戦)でも勝利をつかめた。(裕也は)私も知らない仲間との絆を、きっと大切にしてくれている」と薫さん。

柳投手は来年のチームでも主力。来春、来夏を目指した厳しい練習がすぐに始まる。薫さんは「胸がいっぱい。仲間たちに見守られて今の裕也がいる」と、野球を通じて日々成長している息子の姿に、最後まで声援を送り続けた。

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