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黒岩知事初の県議会は腹の探り合いで終了、本格論戦は持ち越し/神奈川

政治行政 神奈川新聞  2011年07月15日 00:00

黒岩祐治知事が就任して最初の県議会定例会が14日、閉会した。3党相乗りの当選だけに開会前は庁内に「議会対応は安泰」という空気が漂ったが、副知事が常任委員会に足を運んで空転を打開する6年ぶりの局面もあった。互いに腹の探り合いで終えた“第1ラウンド”。本格的な論戦は、具体的な政策に「黒岩カラー」が反映される次の定例会に持ち越された。

1日の総務政策常任委。3時間近くストップした審議は、古尾谷光男副知事が「基本構想はエネルギー環境などの社会変化を受けて点検し、必要な見直しを行う」と答弁して再開した。副知事が自主的に委員会に出席するのは、松沢成文前知事時代に水源税導入の時期をめぐり紛糾した2005年以来。

黒岩知事の金看板である太陽光発電普及と行政施策との整合性は、さまざまな場面で議論になった。1週間後には、もう一人の黒川雅夫副知事も環境農政委に出向き「次の定例会では具体的な取り組み内容やロードマップなどを示す」と事態収拾に奔走した。

焦点は「4年間で200万戸分の太陽光パネルを設置する」という選挙公約との兼ね合いだ。実務を担う職員からは「20万戸ならともかく、桁が違う」との悲鳴も漏れる。

外部組織の位置づけをめぐる不満も、議会側にくすぶる。学識経験者などで構成する「かながわソーラープロジェクト研究会」の報告書の内容説明に終始するような答弁に、各会派から「庁内論議を深めて責任ある答弁を」との批判が噴出。一時は「オール与党どころかオール野党にも見えた」(黒岩知事)という厳しい局面も演じられた。

議会側も微妙な立ち位置にいる。黒岩知事を担いだ自民、民主、公明、県政の各会派は県議会の8割以上を占める。時に厳しい追及は「われわれも地元で説明する責任がある」(自民ベテラン議員)というジレンマの裏返しでもある。選挙では対立候補を推薦したみんなの党も「ほかにも重要課題は山積している。ソーラーにのめり過ぎないように」とクギを刺しつつ提出議案には賛成したが、「ハネムーン期間は終わった」と、早くも“第2ラウンド”に照準を合わせている。

ジャーナリスト時代にも地方議会の取材は未経験という黒岩知事は、初陣について「議会側の受け止め方など勉強になった。(距離感は)つかめた」と自己総括。その上で「(具体的な)政策をがつんと出したら、冗談じゃない、となるかも」と、こちらも次回の論戦に向け気を引き締めた。

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