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多摩区で水泳の授業に温水プール利用、天候に左右されず水道代削減も/川崎

社会 神奈川新聞  2011年07月10日 10:54

温水プールでの水泳授業を楽しむ南菅小学校の児童=川崎市多摩スポーツセンター
温水プールでの水泳授業を楽しむ南菅小学校の児童=川崎市多摩スポーツセンター

川崎市多摩区内の市立小中学校4校が、今シーズンから水泳の授業で、近くの市多摩スポーツセンター(多摩区)にある温水プールの利用を始めた。天候に左右されず、水道代を抑えられる上、安全面も向上。“一石三鳥”の取り組みに、子どもたちや学校関係者から歓迎の声が上がっている。

6月27日に行われた南菅小学校の授業。児童は、学校よりも広いプールで気持ちよさそうに泳いでいた。

6年生の長谷場豊さん(11)は「(学校のプールと違って)虫がいなくてきれい。放課後や休みの日も友達と来たい」と満喫した様子。泳ぐことが好きという中田悠人さん(12)は「学校のプールの水は冷たいけど、ここは温かくて気持ちいい。これからは、雨で中止になることを心配しなくて済む」と笑顔で話していた。

同プールを利用しているのは、施設近くの南菅中学校、南菅小学校、西菅小学校、東菅小学校の市立4校。校内のプールと併用する学校もあるため、利用頻度は異なるという。公立学校の水泳授業で定期的に公共施設を活用するのは市内で初めて。

市教育委員会によると、公立の小中学校で水泳の授業は年間8~14時間を確保。6月から10月にかけて授業が行われている。しかし、この時期は雨が多く、肌寒い日もある。雨天中止による授業のスケジュール変更や、児童・生徒の健康管理にも気を使う。各校では天候を考慮して3割ほど多めにスケジュールを組んでいるが、屋内プールを利用することで、天候に左右されずに水泳の授業を予定通り行うことができるようになった。

経費の面でもメリットがあるようだ。通常、学校のプールの水を一度取り換える際には20万~30万円の費用がかかるが、同プールを授業で使用する場合は無料で利用できるため、費用はかからない。

また、小学校の授業では担任と監視員役を担う教諭1人に加え、施設側のスタッフも監視するため、安全面も強化される。プールの床が可動式のため、利用する学年によって水深を調整できるのも大きな利点だ。

同センターでは、月曜と木曜の午前9時から午後2時半までを学校利用に開放。長岡正樹館長は「子どもたちの姿を見て、親も運動するようになってくれればうれしい」と、地域への浸透に期待を寄せていた。

同センターは今年3月に開館。プールのほか、体育室やトレーニング室などを備え、月に延べ約3万人が利用している。地域住民からは、オープン前から授業での利用を求める声が上がっており、市は施設を管理運営する団体と活用法を協議していた。

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